紫式部が書いた源氏物語、平安時代と宇治十帖の物語が体験できる「源氏物語ミュージアム」を訪ねてみた
2024年大河ドラマ「光る君へ」の主人公となった紫式部は日本最古の長編小説の作者と言われ、現代でも多くの現代語訳版が執筆されています。源氏物語を知る事ができるミュージアムが宇治市にある「源氏物語ミュージアム」です。ドラマを見る上で、基礎知識を得る格好の施設です。
源氏物語ミュージアムは京阪宇治駅からさわらびの道を通り、世界文化遺産の宇治上神社の北側にあります。
エントランスはガラス張りで、池の上に浮いているような雰囲気になります。
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光源氏がいた都の様子
展示室は大きく二つに分かれており、源氏物語のように前半の舞台となった都と、後半の宇治の舞台に関する展示されています。
平安の間に入ると貴族が乗っていた牛車が置かれています。
平安時代の貴族が囲碁で遊ぶ様子が模型で展示されており、雅な世界が垣間見れます。
光源氏が住んでいた四季を表した4つの御殿で構成された六条院。現在の五条大橋の西側に設定されています。
光源氏は都から追放されましたが、都に不吉な災いが起こると帝が光源氏を再び都に戻します。光源氏は藤壺との間に生まれた子が帝になると右大臣になり、栄華を極めます。
こうしたストーリーは映像でも紹介されています。
物語は都を離れ、宇治へと向かいます。
人間模様が渦巻く宇治十帖の物語
次の宇治の間では、物語の主人公となる光源氏が死んだ後に、末の息子である薫と孫にあたる匂宮が登場する宇治十帖の展示となります。
物語は薫が大君と中の君の姉妹に出会い、匂宮を巻き込んで壮絶な悲恋が読みどころなっていきます。
ミュージアムの展示は照明を用いた幻想的なシーンが演出され、立ち止まってみるのも良いでしょう。また映像展示室ではアニメや短編映画も上映されており、心ゆくまで源氏物語の世界が楽しめます。
より源氏物語を楽しむ
物語の間には源氏物語のあらすじが分かるボードがあり、複雑な人間関係を理解しやすくなっています。
子供向けの源氏物語を題材にしたお遊びコーナーもあります。さらに源氏物語を知りたい人のための図書室や、一息つける喫茶室にお土産が買えるミュージアムショップ。期間毎に変わる企画展など見どころが多いです。
大河ドラマの予備知識として、訪ねてみてください。
源氏物語ミュージアム
場所 京都府宇治市宇治東内45−26